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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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twitter始めました

ケアマネとしての『叫び』や『ぼやき』、オタクな『発言』、趣味の音楽のこと、日常のこと、
いろいろぼやいてます(辛口毒舌あり)。『どんな話でもOKだよ、なんでもド~ンと来い』という方は、覗いてやってください。
(注意:オタクなサイトと共通ですので、『くれぐれも』ご注意ください)

    ↓
 ついった~。




拍手[2回]

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張り詰めていた『糸』切れた

今月に入ってから、体調が悪い。

はたから見れば体調管理が悪いと思われているだろう。
特に管理者(=社長)には。

でも、体調不良には理由がある。


酒の席での○○さんのことば。


「かたつむりさんは、いろいろ言ってくれるから助かっている。
 聞き流すことも多いけれどね。」

これを、新入社員に言っていた、3回も。


私の聴こえるところで。


私は、○○さんに対して、色々
苦言を言い続けてきた。
個人的感情ではなく、
会社の為・そのひと自身の為に。
感情論で言ったことはないし、
自分の言った言葉は間違っていると思っていない。

そんな思いで言い続けてきた言葉を、
こういわれたのだ。

酒の席の言葉は『本音』だと私は思っている。

自分の本音を隠すことができないからである。



しかも、貴方の言葉がショックで体調を崩したと
メールで送ったら、逆切れされた。



「相手に不快な思いをさせたのか?」
と、言う発想がないのだ。



もう、意見を言う気も、反論する気も失せた。


ご利用者様と家族の為に
不快な思いをしながらも踏ん張ってきた。
ご利用者様とご家族の
「いつもありがとう」
「かたつむりさんがウチのケアマネでよかったわ」
そう言ってもらえる言葉だけを支えに
今の職場で頑張ってきた。


ただ、利用者様とご家族の為だけに。


でも、人の意見をこのようにに扱い、
聴こえるところでこのような言葉をいう人の
心理状況が理解できないし、したくない。



とうとう張り詰めていた、最後の一本の糸が切れました。


21日に話し合いをすると言われましたが、
その気力も今はもうありません。


利用者様のことを思って踏ん張ろうと思いましたが、
さすがの私もここまでやられると、身体に力が入りません。


疲れました。



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死ぬまで抱えていく『後悔』(長文です)

昨日、ある利用者様のお宅へモニタリングへ行った。

   ※専門職以外のかたへ:モニタリング=定期訪問を思っていただければと思います。

私は、利用者様やそのご家族にに合わせて、
モニタリングの時間をかえている。

短いお宅は20分。
長いお宅は2時間以上。

管理者(=社長)には、
「かたつむりさん、『モニタリングは1時間以内にして!』」と、
いつも注意されているが、
私は先方からクレームが来ない限りは、
このスタンスは変えるつもりはない。

モニタリングにながい時間をかけるお宅には
それなりの理由がある。


『自分たちの辛さを聴いてほしい』と、
心のどこかに抱えている利用者様やそのご家族には
時間を惜しまず話を聴いている。
「おしゃべり」というかたちをとって。

身体の疲れは寝れば取れる。
でも、心の疲れは寝てもとれないのだ。
どこかで吐き出さないと、心が壊れる。
私は吐き出す場所がなかったから『うつ病』になった。
だからこそ、私が話を聴くことで、
少しでも心が楽になってくれるのなら、
私は自分の時間は惜しまない。
心が壊れたら、戻るのが大変なことは
自分の経験で良くわかってる。


だから、私は、書類が溜まるのだろう。
けれど、
利用者様やそのご家族と向き合う時間を削ったら、
ケアマネの仕事をしている意味がない。


話を戻しますが、昨日伺った利用者様は
軽度の認知症はあるが、
ひとりで生活をしているし
i今は医師とのやりとりも自分一人でしている。
ある意味ウチの親よりしっかりしている。
この方は、管理者より引き継いだ方で、
ご主人を亡くされたことでうつ病になったと聴いている。

私がウチの事務所に就職したばかりのころは
かなり精神状態が不安定で
事務所に頻回に電話がかかってきた。
かかりつけ医以外のいろんな病院に駆け込み
当時担当していた管理者は対応が大変だった。
そして、事務所に頻繁に電話をしてくるこの方と
最低でも30分電話で話をするのが
入社したての私の日課となった。
やがて、この利用者様も私のことを覚えてくださり
私が話を聴いてくれる相手と思ってくれたようで
だんだんと口調が穏やかになっていった。

 
私に担当変更をした時も、
私に対して拒否もなく受け入れてくださった。

『うつ病』であるため、常に精神状態が不安定になっていないかを
細心の注意を払いながら接している。

うつ病に対しての不安に関しては、
私自身の経験を話すようにしている。
『私の友人の経験』というかたちで。
 
 
4か月ほど前から、
ご主人が亡くなる数日前から葬儀までのことを
頻繁に私に話すようになった。

詳細は控えますが、ご主人は余命いくばくもない状態だったのに、
それを知っていたのはお子様方だけで、
奥様であるご利用者様には伝えられていなかったそうです。

ご家族は、色々と考えた末、伝えなかったのだろうと思います。
「母は知ったら、ショックで受けとめきれない」と。


妻であるご利用者様は、『夫は必ず元気なる』と
信じていたそうです。
だから、突然亡くなったので、ショックだったそうです。
余命が短いと知ったのは、ご主人が亡くなった後だったようです。


「なんで、こどもたちは、本当のことを教えてくれなかったのか・・・」
利用者さんは、毎回私に、何度もこの言葉をいいます。

だから、私は、いつこう言わせてもらってます。
「ご主人の命が短いと知っていたら、
 奥さんとしてしてあげたかったことがいっぱいあったんですよね」と。
そして、
「最後まで、ご主人のそばを離れずにいたかったんですよね。
 ご主人に最後に言いたかった言葉もいっぱいあったんですよね」と。


ご利用者様はかならず。
「命が短いと知っていたら、夫のそばから離れなかった」
「『いままで、大切にしてくれてありがとう』って伝えたかった」
と、繰り返し言います。


私は、精神科医ではありません。
だから医学的見地でいうことは出来ません。


でも、この方は、
ご主人が亡くなったからうつ病になったのではなく、
本当のことを知らされなかったとはいえ、
人生の最後を迎えようとしていたご主人に
妻として『するべきことができなかった』ことが
妻として『感謝の言葉を伝えられなかった』ことが
大きな後悔として残り、
それが『うつ病』というかたちになって
自身を苦しめているような気がするのです。


大切なひとを見送るとき、
必ず後悔は残ります。
たとえ一生懸命にやったとしても。

私は、10代の時に祖父を送った時、
大叔母の一言で
祖父母に可愛がってもらっていたことを
忘れてしまっていたことに気がつき、
そういう年齢だったとはいえ
祖父に距離を置いて何もしなかったことを
とても後悔しました。
その後悔は今も引きずっています。

4年前に亡くなった叔父に対しても
その時できるだけのことはしたつもりでも、
今だったもっといろいろなことができたのにと
悔しくてたまりません。


私は、結婚していないので『夫婦の絆』は
正直わかりません。想像するしかありません。

でも、祖父母や叔父に対してもこうなのですから、
永年一緒に生きてきた『夫』の最後のときに
後悔を残してしまったら、なおさら辛いはずです。

ある方に言われたそうです。
「貴方の気持ちは、ご主人には伝わっているし、
 ご主人は今でも貴方のそばにいますよ」と。
でも、その言葉がとても辛い・・・と、おっしゃってます。



安易な言葉は言えません。



私は言えるのはやはりこの言葉だけです。
 「ご主人の命が短いと知っていたら、
 奥さんとしてしてあげたかったことがいっぱいあったんですよね」
「最後まで、ご主人のそばを離れずにいたかったんですよね。」
 ご主人に最後に言いたかった言葉もいっぱいあったんですよね」と。



生きているからこそ、伝えられる。


しかし、逝ってしまった人には、
自分の想いを伝える術はもうないのです。


前任者のはこの話は知らないと思います。
知っていたとしても、たぶん
このことについては、重きは置かないでしょう。

でも、私はあえて、
毎回この話をご利用者様が繰り返し話すのを聴くために、
訪問時間を2時間で予定を組んで伺っているのです。


ご利用者様が死ぬまで抱えて生きてく『後悔』。
その『苦しんでいる姿』から目を離さずに
これからも、今の私が出来る限りの支援を
していきたいと思っています。


では、持ち帰った仕事をしますっ!!
 
 
 
拍手やコメントをくださったかた、
ありがとうございました。
 いつも、仕事への励みになっています!!
コメントのお礼のお返事は 後日書かせていただきます。
ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、いつもごめんなさい<(__)>)



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ケアマネの『仕事』とは?(毒舌辛口注意!)

先日、新入社員の歓迎会をやった。

正直、私は楽しくなかった。

管理者=社長が、やたら新入社員をほめるのだ。

『あなたは仕事が出来る』と。

たったひと月でその人の何がわかるのだろうか。

 
 
 
社長はやたら懇切丁寧に、彼女に仕事を教えている。

4月に入った人の時もそうだった。

私の時と全然違う。



私は、初めの1年は社長の『誉められた』ことはない。

いつも注意ばかりだった。

まともに仕事も教えてもらえなかった。

先日のブロクにも書いたが、

「半年で30件持つのが当たり前!!」

と批評されて、減給となった、5万円も。

誰にも教えてもらえない状態で、必死で仕事していることは、努力を認めるどころか、全く理解していなかったし、見る気もなかったのだろう。

本気で仕事を、ケアマネをやめようと思った。

でも、『利用者様とそのご家族を裏切りたくない』という思いだけが、私を踏みとどまらせ、立ちなおることができた。



社長は、歓迎会で、私のことも『誉めて』いたが、一番苦しい時に、批評しかされなかった私にとっては、しらじらしく聴こえた。

まったくもって、アホらしい。




新人さんが『初回訪問の時に緊張する』という話をしていた時に、私は、初めて利用者様やその家族に、挨拶するときは、『精一杯務めさせていただきます』と挨拶している。と、話した。

私は、『経験も知識もまだまだ足りないケアマネだけれども、それでも一生懸命やります』という気持ちを、その言葉にのせて最初に伝えるようにしている。


そうしたら、新人さんに反論された。

『そんな無責任なことは言えない』と。


彼女いわく、「ケアマネは介護保険上のことしかできない、それ以外のことは出来ない」とのことだった。

まあ、ある意味正論かもしれない。

しかし、私は、この言葉を聴いて、違和感を感じた。
 
 
 
 
クライアント(←あえてこの言葉を使います)がケアマネに求めていることは、介護保険上のことだけだろうか?

私は違うと思う。

クライアントは、とにかく『助けて』ほしいのだ。

介護保険だとか、そんなくくりは関係ないのだ。

    ※専門職以外の方への補足:クライアント=『利用者様とその家族』と、
                  解釈していただければと思います。

 
 
彼女が言っていることは、追い詰められたクライアントに、『それは介護保険のことではないので、私の担当外ですので、そのことはかかわれません』と言っているのと同じだとおもうのです。

そんなケアマネを誰が信じるだろうか?




ケアマネは、『ケアマネ』である前に『福祉専門職』として、クライアントの生活を守ることが仕事であると、私は思っている。


私は、なぜかよく、お葬式やお墓の話の相談を受ける。

確かにこれは、ケアマネの仕事ではない。

でも、私が葬儀やお墓の話の相談を、あえて受けているのは、それがクライアントやその家族にとって、『不安なこと・心配なこと』だからである。

私が、自分が持っている葬儀やお墓の情報を伝えると『これで一つ心配事が解決したわ』と言われる。

自身の葬儀やお墓に関することは、クライアントや家族にとって大きなニーズなのである。

身内の死と葬儀・納骨にかかわった人(立ち会ったとか参列という意味ではない)なら、わかるはずです。



それが介護保険上のことであろうと、その範疇外のことであろうと、『ニーズ』である以上、解決するために、行動しなければならない。

ケアマネが『福祉専門職』であるのなら。


『ケアマネ』という立場上、出来ないこともたくさんある。

その時は、『責任をもって』対応できる機関につながなければならない。


不安なことがあれば、ひたすら話を聴き、少しでも、クライアントの不安を理解して、受けとめようと努力する。(あえて安易に『傾聴』という言葉は使いません)


必要なことであれば、厳しいことでも、あえて苦言する。

苦言が言えないのは、信頼関係ができていないからであるか、自分の言葉に責任を持とうとしないからである。


介護の方法や工夫の仕方など、自分が専門職として持っている知識や情報は、必要であれば、説明して伝える。

例えば、転倒した利用者を立ち上がらせる家族に、その利用者と家族に合った身体に負担がかからない方法などである。


その家の事情に合わせた、ケアプランを立てる。

クライアントとその家族それぞれ、介護保険にかけられるお金の限度は違う。

また、クライアントの家族が置かれている立場も違うし、家族歴も違うから、家族ができる範囲もそれぞれ違う。

その範囲の中で、より『ベター』なプランをどう立てるかが、ケアマネの腕の見せどころの一つである。

『ベスト』なプランをたてられるのは、お金を気にしないで立てられる場合だけである。



ケアマネがやるべきことはたくさんある。

介護保険上のことだけをやっていたら、仕事にならない。



以前にも書いているが、私はケアマネは、『利用者様とその家族の生活と人生を守り支えること』が仕事だと思っている。

それは、ケアマネが『福祉専門職』だからである。


たぶん、私の考えに異論を唱えるひとは、多いだろう。

でも、私はこの考えを変えるつもりはない。

なぜなら、子どもながらに、『家族が介護をすることはどういうことか』をこの眼で見てきた。

その光景が、私の支援者としての原点である。

だからこそ、ケアマネは『利用者様とその家族の生活と人生を守り支えること』が仕事だといいきれる。



ケアマネは、逃げようと思えば、いつでも逃げられる。

でも、クライアントとその家族は逃げられないのだ。

最初から自ら逃げ道をつくるケママネを、クライアントがその家族が、信じるわけがない。



だからこそ、『精一杯務めさせていただきます』と私は、言い切るのです。
 
 
『腹をくくって、あなた方を全力で支援させていただきます』という思いを込めて。
 
 
 
新入社員さんのような考えのケアマネが多数派で、

私のような考え方のケアマネが少数派なのだろう。

だから、ケママネの『専門職』としての社会的地位が上がらないのかもしれない。

酒を飲みながら、そんなことを思いました。



かなり毒舌辛口ですが、すべて本音です。
訂正する気は全くありません。



では、これから溜まりにたまった、山のような事務仕事に取り掛かります。

年内には何とかしたいっ!!



拍手やコメントをくださったかた、
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『モチベーション』をどう保つか(長文です)

『給料』は、労働の対価。


これをわかっている人は、果たしてどれだけいるだろうか。


 
給料が入るから仕事をするのではなく、
充分な仕事をこなして、
はじめて『給料』を受け取れるのである。

やるべき仕事をせずに、
給料だけもらおうとするのは、
『ただの馬鹿』である。

これは、どんな仕事でも基本である。



ところが、福祉業界は、これが成り立たない。
特に、介護業界は、
どんなに仕事を一生懸命やっても、
事業所に入ってくる『売り上げ』は、
介護保険で決められた、一律の料金である。


例えば、
利用者様の支援のため、
四方八方飛び回るケアマネと、
月に一回、利用票に印鑑をもらって、
形式的なモニタリングだけして帰るケアマネ、
どちらも、事業所に入る1件の担当の金額は同じ。
そんな状態なので、事業所は人件費に十分な経費をかけられない。
(ため込んでいる会社もあると、聴いたことはあるが・・・。)


自分の仕事の結果が、給料に反映されないのである。


みな、ぞれぞれの想いをもって、
介護業界で働くことを選択して、
仕事をしているが、
きれいごとだけでは、生きてはいけない。


一生懸命やっても、それに見合う対価がなければ、
頑張ろうという気持ちが起きるわけがない。

それが、この業界の人手不足の原因の一つだと
私はいつも思っている。


給料の安さもそうだが、そのことで
『モチベーション』を保つことができないのだ。



私は、ケアマネのしごとについてから、
仕事に慣れなくて、精神的に苦しんでいた時期があった。
昨年の今頃から半年間は辛かった。
仕事をしっかりと教えてもらえるわけでなく、
従業員は私だけだから、相談するひともいなかった。

担当件数が25件くらいのころ、
確か、入社して5~6か月位だったと思う。
つまり、経験が5~6か月ということである。
そんなときに、管理者=社長は、私にこういった。

「半年で、30件持つのが当たり前」

慣れないながらも、必死で仕事をしている私にとって、
この言葉は、
「貴方は仕事が出来ない」
と、言われているに等しかった。
更には、5万円の減給になった。

このことを、今の職場を紹介してくれた知人に相談した。
しかし、帰ってきた言葉は、
「うちの新人は、3か月で22件持っている。
 すぐに35件持たされるところもある。
 社長のいうことは、当たり前だ。」
と、2時間半説教された。

私にとってこの言葉は、
私の努力は、一切評価されなかった。
というか、努力が足りないといわれたも同然であった。

私の、仕事に対しする『モチベーション』が崩れるのには、
社長と知人の言葉は、充分すぎるものだった。


でも、今、まだ私は、同じ職場で仕事している。


私が『モチベーションを取り戻す』ことができたのは、

ケアマネの仕事に就くことを、病気の為に
一時は諦めなけらばならない状態だったのが、
奇跡的にケアマネの仕事に就くことができたこと。

『やりたい仕事』に就くために、
色々なことを犠牲にしてきたし、
他の人より、容易にはそこまでにたどり着けなかった
経緯があったこと。

担当している利用者様に対して、
ケアマネとしての責任があり、途中で投げ出すことは
自分自身で許せないと思ったこと。

そして、なにより、
ケアマネの仕事がどうしてもやりたかったから。
自分なりに、
『ケアマネとして働きたい理由』があったからである。


正直、今働いている事業所自体で働くことには
何のこだわりもなく、
いつ辞めてもいいとさえ思ってます。

今では、社長は
「かたつむりさんは、仕事が出来る」
とかいってますが、
一番苦しい時に、努力の部分を全く認めてもらえず、
件数だけで批評されたことが、
いまだに『しこり』として残っているので、
どんな言葉を言われても、今の私の心には響かない。


 でも、担当している利用者様やそのご家族が
こんな私でも頼りにしてくれている。
「かたつむりさんが、ウチのケアマネでよかったわ」
そう言ってくださる、利用者様とそのご家族。
その気持ちを裏切りたくないだけです。


給料が安く、仕事がきつい介護業界では、
何があっても『ぶれないもの』を持っていないひとは、
モチベーションを保つことが難しいと思います。


『世の中お金じゃない』と、言う人もいますが、
今の社会は、お金がなければ生きていけません。

少なくとも、私は『お金がない』ために
とても苦労しましたし
色々なことを諦めて生きてきました。
『明日食べる物』の心配をしないで済んだだけ
良かったとは思っています。
 
 


昨日、古い知人からメールがきました。
彼は、今いくつかの会社を持っていて、
その中で『訪問介護事業所』も持っています。


彼とは若い時に『手話サークル』で
一緒に活動していました。
当時は最高80人前後の会員がいた大所帯のサークルでした。
彼が会長をしてサークルをまとめて、
私は役員のひとりとして庶務や会計などを担当し、
並行して講師もやりながら、
彼や仲間とともにサークルの運営をしていました。
彼は個性的すぎるので、味方も敵も多いひとでしたが、
リーダシップがとれる人で、彼の言動から
組織をまとめる術をその眼で見ることができました。
私にはとうてい真似できません。


以前に彼に、『うちでサ責をやってくれ』と頼まれましたが、
当時はうつ病で仕事辞めて自宅療養していたことや
訪問介護の業務経験がないまま
サ責の仕事は自分では出来ないと思ったこと、
家事が苦手な自分は訪問介護の仕事は向かないと思ったこと、
なにより『ケアマネ』をめざしていたことから、
彼からの誘いを断った経緯があります。


そんな、彼から相談を受けました。
「登録ヘルパーが立て続けに辞めてしまって人手不足だ。
 お前の知り合いで、いい人がいたら紹介してくれ」
とのことでした。


今日電話で彼と話をして、
紹介できる知人がいないことを詫び、
私が知っている限りの
『訪問介護事業所』の現状や
その他の情報も伝えました。

今の制度では、
働いた仕事の内容に見合う『給料』が払えないので
人材不足に拍車をかけているよねと、
ふたりで話をしてました。

モチベーションを保つのに一番有効なのが『給料』。
それが、見合う金額が払えない業界に
人が集まるわけがない。
それが、彼と私の見解でした。

彼は彼なりの『想い』があって、事業所を立ち上げ、
私は私なりの『想い』があってケアマネになった。

その『想い』だけで、どこまでモチベーションを保てるのか?

なかなか厳しいものがあるとは思います。


彼が突然、
「お前、ケアマネとしてうちに来いよ、
 お前が来るなら、ケアマネ事業所立ち上げるぞ!」
と、誘ってきました。
「私は、まだ経験1年だから、立ち上げは無理だよ。
 Aさん(サークル仲間だった現在ベテランケアマネ)を
 さそったほうがいいよ!」
と、言いましたが、彼は
「Aはダメだ、お前のほうが動ける」
と、何度も言ってました。

10年一緒に活動してきた仲間で、
人をみる眼はしっかりしている人です。
起業の際のスタッフとして向いているのは、
 Aさんよりも、経験が浅くても私のほうが適任と判断したのでしょう。
正直、彼の判断は間違ってはいないと思います。

彼の話が、本気か冗談か、良くわかりませんが、
一緒に仕事をするには、面白い男だと思います。

 
しかし、今の利用者様にたいして
中途半端で担当を降りたくありません。
ケアマネとして担当になった以上、
生活や人生を支えていく『責任』あると私は思っています。


だから、
「今の担当している利用者様に対して責任がある。
 中途半端で担当を降りたくないから『無理』!!」
と、言いましたが、
「ダメだ!絶対に俺のところに来い!!」
と即答されました(^^;


彼が、本気で考えているのかよくわかりませんが、
私の中で、経営者として、人として、信頼できるのは、
今の職場の社長より
彼のほうであるのは、間違いありません。


モチベーションを保つための一つとしては
給料以外のところで
はっきりとした形で『評価』してもらえるかどうかも
大切だと思います。
 
 
たとえ、冗談だとしても、
こうして声をかけてくれる、彼にはに感謝しています。



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ありがとうございました。
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職員が増えたけど・・・

先週の月曜日に、訪問から戻る途中で、
自転車ごと転倒して、額を強打しました。
その日の夜にCTをとり、異常はありませんでしたが、
もともと頸椎ヘルニアで首を痛めていたので、
火に油を注いだようなことになり、
ようやく落ち着い体調だったのに、
また、身体の調子がおかしくなってしまいました。
大分落ち着いてきたものの、身体も打っていたのでしょうか、
背中や腰に痛みがあり、
首をかばっているためか、身体中が凝って辛いです(><)


今日、新しいベッドが来たので、
少しは身体がらくなるのでは・・・と、期待してます。





話は変わりますが、

4月に男性職員が入ったのですが、彼は7月に辞めてしまいました。


ウチの管理者(=社長)は、採用基準が甘いです。
っていうか何を基準にしているのかわからない。


以前に、私は、採用の判断をどうしたらいいか、
社長に訊かれたので、色々と思うところを言ったのですが、
ウチは、受け身の考え方のひとや、サラリーマン的な感覚では
仕事が出来ない事業所なので、
特に下のことは強調しました。

①自分がどのような『ケアマネ』を目指しているか、
 自分の言葉ではっきり言える人かどうかをみる。
  (マニュアル的なものはダメ!)

②『どうしてきたか』ではなく『これから何をしたいのか』を、
 持っているかどうかを見極める。

③履歴書・職務経歴書を穴が開くくらいまでしっかりを見て、
 どんな人なのか観る。
  (書類をみると、大体どんな人かわかります・・・私は。)

④受け身ではなく、自分で行動できる人かどうかを見る。

⑤採用については、その場で即答はしない。


と、いうことを話しました。


しかし、7月に辞めた彼を採用した時には、
私が助言したことは、何一つやってくれませんでした。
しかも、その場で採用決定・・・。


後から見た、職務経歴書に、決定的な言葉が書いてあり、
私だったら『この文章を見たら絶対に採用しない』と、
いうようなことを書いてありました。

社長にそのことを言っても、全く通じませんでした。


その結果は、4カ月で退職です。



今月入ってきた人の、面接の時も、やり取りを聴いてましたが、
ウチの事業所には絶対に向かない人だと思いました。
だから、社長に意見を求められた時に、
理由を言って、私だったら採用しないと答えましたが、
結局採用しました。


2年ほどの経験があるようですが、
私に訊いてくることは、初心者のような事ばかりです。
一応、経験者らしい物言いだけはしますが、地に足がついてません。
先日、初めて介護保険を利用する方を、
その人が担当することになって、アセスメントしたのですが、
どのようなデイサービスが合うかということを判断できないようで、
私に意見を求めてきました。
「何しにアセスメントに言ったんだよっ!」って、思いました。


まだ4件しか持っていないのに、なぜか毎日残業してます。

私は、彼女と話をしてみて、
「やっぱり、思った通りのひとだった。」と、思いました。


私の時より、社長は、随分丁寧に仕事を教えています。経験者なのに。
    (私は、未経験で、ほぼ『放置』でした。)


この人も、たぶん続かないだろうな・・・と、思っています。


やれやれです。



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新たな目標

昨日は、仕事の後に、研修に参加しました。
研修の内容は、『末期がん患者の見取りの支援』でした。

訪問診療をしている医師が講義をしてくれました。


講義の内容はとてもわかりやすく、
まだ、ターミナルのかたを担当したことがない私にとっては
とても内容の濃い講義でした。


しかし、講義を聴いている途中で、
4年半前にガンで亡くなった,
大好きな叔父のことを思い出しました。
家に戻りたいといっても、まだ動けるときの2週間しか過ごせず、
気丈な人が、病院のベッドでがんの痛みで苦しみの声をあげ、
モルヒネの投与が増えたら、
意識がもうろうとして会話をすることがでなくなり、
最後はせん妄がひどくなりながらも、痛みを訴えて、
私は、叔父に話を合わせながら、
痛がる身体をさすることしかできませんでした。


もし、あの時に、この講義の内容を知っていたら、
いえ、ケアマネージャーをしている今の私だったら、
自宅では無理でも、私達家族の家で引き取って、
母と私で介護をしながら、苦しませずに
『生まれ育った町で最後を過ごすことができたはず』
そう、思いました。


そう思ったら、悔しくて悲しくて、
自分の思いを感情を抑えることができませんでした。

研修が終わった後、直帰する予定でしたが、
このままでは、両親と平常心で話すことができないと思い、
いったん事務所に戻り(開催場所が事務所の近くだったので)
社長がいましたけれど、
気にせずに、声をあげて泣きました。


あの時に、今の知識を持っていれば、
叔父に対してもっと違うことができたのに・・・。

そう思ったら、とても悔しくて悲しかったです。



自分の感情を涙で吐き出して、
冷静を取り戻した時に、
『末期がんのかたの、在宅生活の支援ができる
 ケアマネージャーになりたい』
そう思いました。
とても難しい支援です。
今の私には、力不足で、今すぐに担当できる力量はありません。
でも、経験を積んで、
末期がんのかたが自宅で最期を過ごせるように支援をしたい、
叔父のような最後になるような人を少しでも減らしたい。
そう思いました。



幼い私の手を引いて、
色々なところに連れて行ってくれた
厳しくて優しい叔父。

当たり前のように両親(祖父母)の介護をしていた叔父。

結婚適齢期に親の介護をしてたためか、
最高の男性だったのに、生涯独身だった叔父。


私が、ケアマネとしての原点に立ち戻るとき、
いつもそこには、叔父がいるのです。


叔父の存在が、ケアマネとしての私の指針なののです。



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ありがとうございました。
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我流:認定調査の『聞き取り』『対応』

昨日、更新研修が終わりました。
7~9月の間に合計10日間受けました。
さすがにこれだけ研修があると、
仕事に支障が出ました。
スケジュール管理が大変で、
特に8月は担当者会議が13件ありましたので、
どうなることかと思いましたが、
訪問と担当者会議はどうにかなりました。
しかし、書類の山が大きくなり、
頸椎ヘルニアで無理ができないので
なかなか追い上げができません。


仕事だけでなく、
自分の部屋の片づけもできず、
散らかり放題で、
母が時々目くじらをたてます。
母には『頸椎ヘルニア』の怖さが
理解してもらえません。
何度も説明しているのですが・・・ね。



先日、ある方から、
『認定調査のことについて書いてほしい』と、
拍手コメントで依頼がありましたので、
書かせていただきます。


私が働いている地域では、
認定調査の研修を受けた後に
登録して調査員となり、
役所からの『委託』という形で、
調査員として訪問しています。

ちなみに研修では
実地指導はありません。
実際の調査の様子をみないで
ぶっつけ本番で調査をします。

事業所によっては、先輩に同行して
教えてもらっているところもあるのかもしれませんが、
ウチの事業所はそんなことはしてくれません。
なにせ、アセスメントも担当者会議も
同席させてもらってませんので(^^;

私の場合は、管理者からいわれて
担当利用者様の認定調査に同席し、
認定調査の様子をみてから
調査員として認定調査の仕事を始めました。
 

私が働いている地域では、
自分が担当している方や
自分の事業所で担当している方は
調査の担当にならないように
介護保険課で調整しています。


ですから、氏名・住所・年齢・介護度以外の
情報がないままの訪問です。


調査時間には、調査員によって差があると思いますが、
私は、大体1時間かかります。


私は、『介助なし』『見守り』『一部介助』『全介助』だけでなく、
詳細を事細かに訊くように努力しています。

例えば『更衣』ですが、
「介助なしで自分でできる」と返答があっても、
上衣の着替えも座っているのか?
着がえにどのくらい時間がかかるのか?
(30分かかる人もいました)
靴下をスムーズに履けるのか?
何か工夫をしていることはないか・・・等々、
出来る限りの現状を聴く努力をしています。

食事摂取も
『自力摂取』でも
食べこぼしはないか?
どのような食事形態か?
疾患で特別食をたべていないか?
(塩分やたんぱく質の制限など)
箸は使えるか?それともスプーンやフォークなのか?
自助具を使っているか?
(箸・スプーンだけでなく、食器を含めて)
と、いう具合に聴いています。


自分でできるとしても、
時間がかかる・工夫をしている・困っていることがあるのです。
それを、出来るだけ『特記事項』に書くようにしています。


また、独居の方、高齢者夫妻のみ調査の場合、
自身の事を上手く伝えられなかったり、
必要なことが聞き取れない場合があります。
その際は、ケアマネを教えていただいて、
ケアマネから情報を頂くこともあります。


そんなわけで、
私が書く調査票の特記事項の用紙は
いつも文字がいっぱいです。


認定調査によって介護度が決まるので、
いつも緊張して聞き取っています。
介護度がひとつ下がると
その人の生活が一変してしまいます。
だから、調査員の責任はとても重いと考えています。



また、自分の利用者様が認定調査を受けるときは
利用者様やご家族のご了解を頂いたうえで
出来る限り同席するようにしています。
調査票の特記に絶対に書いてほしいことがある方は
特に同席するようにしています。
調査員の方は、やりにくいと思っている方も
いるかもしれませんが、
利用者様やその家族は、
何を調査員に伝えればいいのかわからないのです。


そうなると、調査員次第では
かけ離れた『介護度』が出てしまうことがあります。
ほんとうに、『できる』『出来ない』だけを
聴いて終わるような、酷い調査員もいました。
その時は、私がいろいろと、調査員に伝えるのですが、
聴こうとしない調査員もいました。


調査の聴き取りの様子で、
軽く出てしまうかもしれないと思った方には、
介護度が軽く出てしまった場合に
区分変更をする前提で
色々と動くようにしています。
幸い、そういうことは今のところはありませんが、
介護度が軽くなると、今まで利用できていたサービスが
利用できなるなる場合がありますので、
私も神経質になります。


本当に良くなって入れば、いいのですが、
調査員の聞き取り不足でそうなってしまっては、
目も当てられません。


ですから、『調査員』としても
『担当ケアマネ』としても、
認定調査については
かなり慎重になっています。


拙い説明ですが、
参考にしていただけたら、幸いです。





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手の感覚がおかしいままです(><)

頸椎ヘルニアのおかげで、
ずっと仕事に支障が出っぱなしです。
訪問と担当者会議はどうにかやってますが、
事務仕事が全く進まない状態が続いました。

痛みが少し落ち着き、
睡眠もとれるようになってきたので、
事務仕事の追い上げをしよかと思って、
仕事を持ち帰ったのですが、
結局やらずじまいでした。
でも、来月のスケジュールを
たてることだけはできました。


で、何をしていたかといいますと、
『オタク』をしてました。
[文字書きと、落書きをしてました。


ちなみに、こんなの描いてました。

 

こんな落書きで、
このふたりが、誰か分かったあなたはすごいです!


下手でも、描いていると、楽しいもんです(^^)

ヘルニアで楽器が吹けないので、
なおさら、オタク妄想に走ります。


落書きをしていて改めて感じたのですが、
右手の人差し指を中指の
痺れと鈍った感覚が戻らないので、
落書きをしていて
線が上手く描けないのです。
色は、書いた線画をスキャナーでPCにいれて、
ソフトを使って色を塗っていくんですが、
やっぱり色が上手くぬれません。


仕事でもそうですが、
できないことはないのですが、
キーボードの打ち間違いが多く、
文字も下記にくく、いつにもまして汚い字になってます。
こうして、打っていても、とてもミスが多いです。
 
 
この、指のしびれが戻るのか、とても心配です。
大きな不便はないのですが、
感覚が鈍いため、細かいことがやりにくいです。
効き手だけに、余計に参ってます。


身体はだいぶ動くようになりましたが、
いつものペースに戻すと、
疲れたり、身体が痛くなって困ってます。
今、右脚も痛いのです。
元々、右脚の股関節が悪いので
それからきているだとは思いますが、
『首』からきていたら、
やだな~って、思ってます。


早く、フル稼働で仕事ができるようなって、
楽器も吹けるくらいに回復してほしいものです。



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『人』として誠実でありたい・・・

相変わらず、痛いです。
でも、どうにか仕事に行ってます。
訪問する利用者様やそのご家族に、
「かたつむりさん、身体大事にしてね。
 貴方に倒れられたら、私達どうしたらいいか困ってしまうわよ」
その都度言われております。

『自分は、利用者様やそのご家族の
 生活を人生を支える仕事をしているのだ。』

と、改めて実感しました。

利用者様やそのご家族不安を与えないように
しなければいけないと、痛感しました。



話は変わりますが、
私が担当させていただいている
あるおじいちゃまがいます。

家族構成は、
おじいちゃまご夫妻。
長男夫妻・小学生の孫娘ふたりです。


3世代が一緒に暮らしています。


この家の現在の大黒柱は
おばあちゃまです。

おじいちゃまが、身体が不自由。

長男妻は、家計を助けるために
ほぼ休みなく働いています。

そして、長男は重い病気で
いつ余命宣告を受けてもおかしくない状態です。

とても、厳しい状態で、
高齢のおばあちゃまが、
自分の旦那と息子を支えていました。


今日、モニタリングのアポイントを取ろうと電話をしたら、
奥さん(=おばあちゃま)が、
「今、息子の病院から帰ってきて、
 息子があと数日と言われてるの。
 一所懸命、命をつなぎとめてくれてるんだけど・・・
 今は(モニタリングは)無理なのよ。」
とのこと。


一緒に病院に連れて言った孫娘が熱を出してしまって、
孫を連れて帰るため、
今日はあまり息子さんのそばにいてあげられなかったそうです。

きっと、お孫さんはショックを受けてしまったのだろうと思います。


モニタリングどころではないのは当然です。

だから、私は、息子さんのことを第一にしてください。
と、お伝えしました。


この状況では、モニタリングは今月は出来ないかな・・・と、思いました。

私も、それなりに経験はありますので、想像はつきます。

しかも、ご自分の息子の命があと数日と言われたのです。

今、懸命に闘っている息子さんには失礼な文章になりますが、
もし、息子さんが亡くなったとしたら、
親が簡単に立ち直れないと思います。

ケアマネの相手を出来るとは思えなかったのです。

私は、結婚していないので、
親の立場はわかりませんが、
子どもが自分より先に逝ってしまうのは
哀しくて辛いいう言葉では片づけられない、
まさに『地獄』だと思います。

大切な身内を亡くすことだけでも
とても哀しいのです。
自分の子どもを失うという哀しみは
私には想像もつかないことです。

ストレートな言い方をすれば、
『親が子ども骨を拾う』のです。


だから、管理者(=社長)に
状況を説明し、モニタリングができないかもしれないと
伝えました。
とても、出来る状況ではないと思ったのです。


そうしたら、管理者は、
「本人(=利用者)は、いるんでしょう、
 月末でもいいから、短時間になっても構わないから
 モニタリングに行ってきて。」
とのことでした。


返す言葉が出てきませんでした。


この状況がどういうことが、
この人はわかっているんだろうか・・・と、
管理者の思考が理解できませんでした。


泣き叫ぶほどの哀しみを抱えて
大切な身内を家族を彼岸に送ったことがあれば、
安易に、訪問できないことはわかるはずです。


母方の祖父母が亡くなった時もそうですが、
4年前に大好きな(母方の)叔父が亡くなった時は、
私は葬儀後もしばらくは泣いていました。
今でも、叔父の死は引きずっています。


叔父を見送ったときの、母の顔が今でも忘れられません。
火葬場で叔父の棺が納められて、扉を閉められた時、
母と叔母(母の妹)は、抱き合いながら泣いていました。
自分より若い弟の骨を拾わなければならなかった母。
叔父の話になると、今でも母は涙をながします。


だから、
ウチ管理者はそういう経験を
したことないんだな・・・と、思いました。


ケアマネとして、『人の死』を経験しても、
一個人として、
本当の意味で『身内の死』を経験していないのだろうと・・・。


ウチの管理者は3人の子どもの母親です。
正直言って、子どものいない私よりも
ご夫妻の気持ちがわかるはずなのに・・・と、あきれました。



モニタリングに行かなければ、
その利用者の分は請求できませんから、
事業所としては、それだけ収入は減ることはわかります。


でも、利用者様とその家族が
哀しみに打ちひしがれているときに、
提供票を持って訪問できますか?


私にはできません。


息子さんの回復をもちろん願っていますが、
何度か息子さんともお会いしてますし、
利用者様ご夫妻からも息子さんの病状は
モニタリングのたびに訊いていますので、
状況が厳しいことはわかります。

同じ病気で、大好きな叔父が亡くなっていますので・・・。


だから、もし、結果的にモニタリング行けなくて、
管理者が何か言って来たら、
「損した分は私の給料から引いてくれ!」
って、言うつもりです。


ウチの管理者は
「ご利用者様の気持ちに寄り添うことが大切」
と、よく言います。

でも、
どんなに立派なこと言っても
どんなに理想を掲げても、
行動を伴っていなけれな意味がないのです。
相手の立場や気持ちを考えようとしなけれな、
ただの支援者の自己満足です。


ケアマネの仕事は、
 介護サービスの『ケアマネジメント』と、言ったりしますが、
でも、ご利用者様や家族の生活・抱えている問題
様々な喜びと悲しみも、出来る限り理解しようと努力を続けて、
それらも視野に入れて本人や家族を支援をしなければ、
『ただ、月に1回書類を持って印鑑をもらって帰る人』
になるだけです。


家に帰って、母にこの話をしました。
そのうえで、
 もし、私や姉が先に逝ったら、どうするか、
葬儀後に、ケアマネの訪問に対応できるか・・・と。

母は、
「世の中にはいろんな考えの人がいる。
 だぶん、あんたの会社の社長はそのことはわからないんだろう。
 たとえ母親であったとしても。
 きっと、お前のような考え方を持っている人間のほうが、
 少ないのかもしれないね。
 でも、お母さんは、マサ(叔父)の骨をみるのが辛かったよ・・・」

弟でさえもそうなのですから、子どもだったらもっと辛いはずです・・・。


相手の気持ちをすべて理解するのは不可能です。
例え、専門職であっても、ケアマネであっても。
自分は理解できていると思っている人は
自己満足でただのエゴです。

 でも、私は『相手の立場に立って考える』という努力だけは
これからも続けていきたいです。
 
 
私は、ケアマネである前に
専門職である前に
支援者である前に
かたつむり個人として
利用者様やそのご家族に誠実でありたいと思っています。
 
 
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