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4月は私にとって特別な月の一つである。
尊敬していた母方の叔父の命日が、4月30日だから。
何度も書いているが、この叔父がいたから、『今の私がある』と言っても過言ではないほど、私にとっては大きな存在だった。
私は、小学生から高校生まで、この叔父と叔母(母の妹)が祖父母を介護している姿を目の当たりにしてきた。
その二人の姿が、ケアマネの私の『原点』である。
20歳代後半と30代前半の兄妹が、父と母のふたりの介護をしてきたのだ。叔母が仕事を辞めて介護に専念し、叔父が一家4人の生活を支えながら、両親を介護している叔母を支えた。
母もできる限りのことはしていたが、なにぶん姉と私がいたので、どうしても限界があった。
だから、母は今でもいう『二人には苦労させた』と。
ケアマネとして様々な仕事をして、少しづつでも経験を積んでいくに従って、叔父と叔母の凄さを改めて思い知らされている。
父の癌の再発で、私もキーパーソンとしてここ数カ月はすさまじく色々と動き回った。
一応ケアマネとしての知識があっても、父のキーパーソンをするのはとても大変だ。
しかもまだ介護はしていないのに。
でも、叔父は若くして、両親のキーパーソンとして、叔母ともとに介護をしながら、そのすべてを6年以上ひとりで背負ったのだ。
改めて、今、叔父の凄さを感じている。
両親の介護で、結果的に結婚の機会を逃してしまったのだろう叔父は、幼いころから私を可愛がってくれた。本気で怒ってくれた。
それは、叔父がその命が終えるまで、変わることはなかった。
その叔父の享年は64歳。
だからこそ、今でも思う。
叔父には、もっともっと・・・もっと、長生きしてほしかった・・・と。
5年前、あの時の私は、まだケアマネージャーの資格すら持ってなかった。
もし、叔父に残された時間がわずかだとわかったあの時に、あの時の私に『今の知識と経験』があったら、叔父にもっと違うことができたはずだった・・・そう思うと悔しくてならない。
叔父が暮らしていたマンションは無理でも、私達が住んでいる家に、叔父が生まれ育った町に連れて帰って、私の母のそばで最期を過ごすことができるようにすることくらいはできた。
今の私であれば・・・だからこそ、今でも本当に悔しい・・・悔しくてたまらない。
叔父からは、沢山の愛情を受けたのに、私は何一つ、恩返しができなかった。
葬儀の時、棺のなかの、あまりにも幸せそうな笑顔の叔父を見つめて、私は、ただただ号泣しつづけた。
今でも、思い出すと涙がでる。
あれから、叔母は、私に会うと必ず最低4回は私にこう言う。
『お母さんを大切にしなさいよ』
『お母さんのこと、頼むよ』
叔母のこの『言葉』の向こうに、叔父を感じるときがある。
叔母の言葉は、叔母だけのものではなく、亡き叔父の想いも含まれているのだろう。
長姉だった母は、生活保護を受けるほど苦しい生活のなか、祖母に替わり、叔父や叔母を育てたも同然だった。
だから、叔父も叔母も母に一目置いているし、母を大切にしている。
だからこそ、私は、叔母の言葉を、毎回重く受けとめている。
明日は、母と叔父の墓参りに行く。
霊園の最寄り駅で叔母と合流する。
4月の墓参りは、叔父の命日の月だから行くことが、当然、一番の理由ではある。
だが、私が、自身のプライベートなことも、なかなかできないほど、自分の仕事が忙しい中、あえて、叔父の墓参りに行くことにこわだるのは、もう一つの大切な理由がある。
『母と叔母を会せたい』ためだ。
これは、私の『勝手なおせっかい』だ。
だから、二人には話したことはないし、話すつもりもない。
5人兄弟だったが、今は、母と叔母のふたりだけだ。
正直、母が一人で叔母のところへ行くことは出来ない。交通機関の乗り換えがややこしいからだ。
叔母も、何か理由がないと、一人で出かけることが難しいのだ。旦那さんの性格上のために(悪いひとではないんですがね、色々と理由がありまして)。
だから、4月は、自分自身が無理をしてでも、母を墓参りに連れて行っている。
母と叔母が1年ぶりの再会を楽しんでくれれば、
天国の叔父がそれをみて、少しでも安心してくれれば、
私はそれで嬉しいと思っている。
それが、不肖な私の
ささやかな、母親孝行と、
そして、私を大切にしてくれた叔父と叔母への、ほんの少しだか、ささやかな恩返しになれば、幸いだと思っている。
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ありがとうございました。
コメントのお礼のお返事は 後日書かせていただきます。
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(本当に、本当に、ずっと書けずにごめんなさいっ)
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