この週末も仕事をするつもりでしたが、
フィギアスケート世界選手権の男子フリーで興奮しすぎて、仕事が手につきませんでした。
羽生選手のあの『演技』を、リアルタイムで観てしまったから。
私は、昔からフィギアスケートのファンでした。
それを、しっかり意識したのは『伊藤みどり選手』のあの『トリプルアクセル』からです。
今女子選手でも、トリプルアクセルを飛ぶ選手が出てきましたが、彼女ほど飛躍の高いトリプルアクセルジャンプを飛べる女子選手はいません、あのジャンプは男子並みでした。
ミッシェルクワンも好きでしたし、男子ではキャンデロロも好きでした。
佐藤優香選手のステップも素敵でした。
ここ近年は、日本の選手のレベルも上がり、とても面白くなってきました。私には高橋大輔さんのあの表現力と特に『色気』がたまりませんでした。
でも、それ以上に、私をフィギアスケートにどっぷりはめたのが『羽生結弦選手』でした。
彼が注目されはじめたころは、私はうつ病が一番ひどい時期で、フィギアスケートの試合を観ている余裕がありませんでした。
始めて羽生選手の演技をしっかりと見たのは、2012年の全日本選手権で初優勝したときのエキシビションでした。
曲は指田文也さんの『花になれ』でした。
日本語の曲とは珍しいと思ったし、生演奏だったので、ちよっとびっくりしました。
歌詞にあわせたしっとりとした演技におもわず引き込まれていました。
絶望のどん底にいた私は、あの歌詞と羽生選手の演技に心を打たれたのです。
その演技で、完全に彼のファンになりました。
東日本大震災で、仙台で暮らしている将来を有望されているフィギアスケート選手が、練習もままらなない環境で頑張っていると何かで聴いたことがありましたが、それが羽生選手だと知ったのは後のことでした。
一般的には彼は『ジャンプ』に注目されています。
もちろん彼のジャンプは芸術的で美しいと思います。
中でも特に美しいトリプルアクセルは彼の『代名詞』。
でも、私は彼の『スピン』と『ステップ』のほうが好きです。
彼のスピンは『軸』が全くずれないのです。
遠心力で軸足がずれてしまう選手が多いのですが、彼は全くずれません。
ずれているときは、体調が万全でない時だと私は勝手に思ってますが、スピンの軸が大きくずれているのを観たことがありません。
しかも、やっているスピンがまた高難度。
更にスピンをしながら、難しい腕の動きもつけて表現をしているです。
また、『ステップ』ですが、彼は何気に足の動きで難しいことをやってるんです。そして、そのまま自然にジャンプを飛んでしまうんです、軽々と。
他の選手と比較するとわかると思いますが、彼は常に身体を動かしています。身体の動かし方が、他の選手よりも、細かいです。
演技中に休むところが無いのです。
彼は、シニアに上がってしばらくは『スタミナ不足』が課題と言われ続けていたのですが、それもしっかり克服したということです。
だから、転倒しても、4回転ジャンプが1回位パンク(2回転などになる)しても、点数が高いんです。
彼は演技のプログラムでは、いつも自身の極限以上の構成で挑んでます。
それは、大きなリスクを伴います。
それでも、彼は、常に『上の更に上』を目指します。
彼には『限界』という言葉がないのではないか、と、思うくらいです。
それくらい、自分に対して、厳しく向き合っている青年です。
彼は、決して健康な身体ではありません。
喘息を持っているので、健康管理が大変です。
お母さんが一緒にカナダで暮らしているのはそのためだと思います。
母親と暮らしていることに批判的は発言もあるようですが、
持病があれば、独りで暮らしていては、健康管理までは、さすがにできないでしょう。
当然の何らかのサポートが必要であり、幼いころから彼をみてきた母親がそばにいるのが一番の選択だと思います。
それでもカナダに渡ったのも、フェルナンデスとともに練習することで、世界のレベルを常に意識できる環境に身を置きたかったからだと思います。
4回転ジャンプに磨きをかけるために。
彼は、大学生でもあります。
早稲田大学通信教育課程の4年生。
普通は4年で卒業が当たり前・・と、思っている方も多いと思いますが、
通信教育課程は、大半の学生が挫折します。
私も大学は通信教育課程で2年留年して卒業してますが、卒業できない人のほうが圧倒的に多いです。
それは、授業を受けて試験を受けて単位をとれる通学生とは、全く違うシステムだからです。
自分を律して、勉強のスケジュールを自分で考えて組み立て、常に勉強の時間をつくらないと、どんどん遅れていきます。
普段は独りで勉強です。
意志を強く持たないと、卒業までたどり着けないのです。
ネットで彼が卒業できたのか??などど書いている人もいますが、4年で卒業できたとしたら、『お見事!!』と、称賛したいくらいです。
文武両道でフィギアスケート以外の勉学もしっかりをやっているということは凄いと思います。
何事も自分に厳しい彼は、自身の演技に満足することなく、いつもその上をみています。
課題が見つかると、それを克服するために全力でぶつかっていく。
その貪欲なまでの『あくなき向上心』には、いつも感服してます。
彼の、フィギアスケートへの愛情と熱意、そして、常に自分の限界のその上を目指す、その姿に、自分よりもはるかに若いけれど、学ぶことが沢山あります。
彼が、ほぼベストな状態で、世界選手権に出場したのは、ソチオリンピック後の2014年の優勝した時以来だと思います。
2012・2013は脚を痛めていました。
2015は手術を受けた後で練習がほとんどできませんでした。
2016も脚を痛めており、その後靭帯を痛めていたことがわかり、長期療養してました。
それでも2013年以外は全てメダルをとっています。(2013年も4位くらいだったと思います)
これは、彼の精神力の強さを物語っています。
しかも、彼はけがを体調不良を言い訳にしない。
そこもすごいと思ってます。
そんな彼が、絶対にノーミスすると望んだ昨日のフリーの演技。
本当に美しかったと思います。
ジャンプだけでなく、演技全体が見事でした。
彼以外には誰にもできないであろう、超高難度のプログラム構成。
それをあえて自分に課して立ち向かう強さ。
現状に満足せず、常に上を目指す、『アスリート』であり『芸術家』。
まだ22歳の若者ですが、『人』として、とても魅力のある青年だと思ってます。
そんな彼が、来年のオリンピックシーズンをどう戦うのか、今から楽しみにしています。
まだ、興奮がさめませんが、私も彼を見習って頑張りたいと思います。
拍手やコメントをくださったかた、
ありがとうございました。
コメントのお礼のお返事は 後日書かせていただきます。
ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、ずっと書けずにごめんなさいっ)
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