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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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悪友に感謝

昨日は、父の転院先の相談で、病院の相談室へ行った。

実は、父の転院先の病院は、すでに私の中で決めていて、根回し済みだった。
当然、父と相談しながら進めた。


申し訳ないが、先週、相談室のソーシャルワーカーが提示した病院は、
どれも信用できる病院ではなかった。
もし、終末期に入った父を安易な病院に入院させたら
満足な緩和ケアを受けることができない。
結果、父を苦しめることだけは絶対にしたくなかった。


だから、病院は100%納得のいくところにすると決めていた。
入院になったら、近所の病院がいいと繰り返す母に、
その考えが安易すぎて、父を苦しめるだけだと、しつこく説明した。

なぜなら、これからの、父の生活の質は病院次第とっても過言ではないからだ。

とにかく先週は、仕事の合間に病院探しに奔走した。
まずは訪問診療までできるAクリニックと事前に何度も電話をして相談したり確認をした。
Aクリニックは、以前仕事で、地域の包括支援センター主催の講演会で
ここの院長の末期がん患者の在宅支援についての講演を聴く機会があった、
私はまだ、ターミナルの方を担当したことがないが、
そのような方を担当することになったら、このクリニックにお願いするつもりでいた。


だから、父にそのことを話して、依頼することに納得してくれて、父の了解を得た。

だが、もし、在宅に限界が来て、病院となった時に、どこの病院にするかが迷った。
Aクリニックでも病院の紹介をしてくれると聴いていたが、
はっきり言って、私の家の近所の病院は、緩和ケアができる病院はない。
緩和ケア病棟があると看板を出している病院もあるが、
すでにその病院の患者の対応だけで精一杯か、
それ以外の病院は、はっきり言ってヤブ病院である。
なにぶん、地元で生まれ育ち、しかもケアマネをやっている。
そういう情報だけはしっかりある。


だから、高校時代からの『悪友』を頼ることにした。

この悪友は、看護師で、勤めている病院は、
大きな総合病院だか癌治療に特化したとても有名なB病院。
しかもそこで10年以上、がんの病棟で勤務し、
更には6年前から緩和ケア病棟で勤務しているという
ガン治療に関しての『筋金入り』のエキスパート。

4年前に父の肺がんが見つかった時も
同じ時期に胃がんで亡くなった叔父の時も
悪友に相談に乗ってもらった。

彼女が、自身で望んで飛び込んだ、緩和ケアの仕事。
しかし、その業務の過酷さは聴いていた。
厳しい現状を毎日目の当たりにしている『看取りの仕事』は、
心身共にあまりに負担が大きすぎる。
だから、あえて安易に私から連絡をするのを控えていた。
メールを送っても返事かなくても、気にしなかった。
ただ、元気かどうかだけが心配ではあった。


父の事で彼女に相談メールを送ったら、すぐに彼女から返事が来た。
彼女にメールで了解をもらってから、彼女に電話をした。
彼女は元気だった。安心した。

本題に入り、即きいた。
彼女に「アンタの病院は、ウチの地域の患者さんもうけいれてる?」と。
(昔から、私達は互いに、相手のことをいつも『アンタ』と言ってます。)
地域的には、悪友の病院は少し離れているから、
自分の中では、初めは悪友の病院は選択肢に入れてなかった。
でも、父が入院が必要になった時に託せるのは、
もう悪友が勤めているそこの病院しか考えられなかった。

そうしたら悪友は、
「もちろんだよ。遠方の地域の患者さんたくさんもいる」とのこと。
そのうえで悪友は、
「在宅医療のことは、ケアマネのアンタのほうが詳しいだろう。でも、緩和ケアができる病院は、私らが住んでいる地域(彼女の同じ地域に住んでます)にはない。地元の病院では緩和ケアうけられない。だから、入院のことも考えるのなら、ウチの病院にしろ!今の病院のソーシャルワーカーに、『B病院の緩和ケア病棟で友人が看護師をしているから、そこに病院にしたいから、B病院を紹介してくれ』といえ!」
といってくれた。

しかし、友人の病院は、父のような治療をしない患者の経過観察の外来はしていない。
緩和ケア病棟の入院のみだ。
だから、通院と在宅医療ができる病院はやはり必要だった。

だから、友人に、通院と在宅診療ができるA病院に同時に移ることを考えていることを話し、
そこの院長の様々な認定医の肩書きも伝えた、当然、がんの緩和ケアに関する肩書もある。
私の説明を聴いた友人は
「アンタの話を聴いた範囲での判断だけど、そこの病院ならば、確実に見取りまでできる。大丈夫だよ。在宅診療のクリニックには、アンタが直接の依頼でも、ウチとそのクリニックでの連携は取れるから大丈夫だ」
と言ってくれました。

悪友のこの『アドバイス』をうけて、私の方向が決まりました。

翌日のうちに、在宅診療のAクリニックに電話して、悪友の病院と連携できるか確認したら、
「地域の病院ではないので、件数は少ないが、過去に連携をとってますので大丈夫です」
とのこと。

とりあえず、根回しはしました。

その夜に、父にこの話をしたら、父も昔から知っている、私の『悪友』の提案でもあることから、
『それでいく、たのむ』
と、父の意志も確認しました。


そして、今日病院へ行って、父の私の希望のAクリニックでの通院と訪問診療、入院が必要になったら悪友がいるB病院への紹介状の依頼をしました。

病院のソーシャルワーカーが私の根回しをきいて驚いてました。
ここまでしてくれる家族はいないと。
別に驚くことではないと思う。
父のこれからの人生を守るために、
娘である私が、今自分が出来る事をしたまでのことだ。

当然、両方の病院へ紹介状を書いてくれることになりました。

もう、転院に向けた話を、私と両病院とで話を進めています。
全ての連絡先は私になってます。
両親に説明しても、難しくて理解できないからです。



この転院の話を進めることができたのは、
悪友の『ウチの病院に来い!』という、迷いのない強い言葉があったからでした。

友人のいる緩和ケア病棟は、しっかりと痛みその他の苦痛を取り除いてくれることは、常日頃の友人の話から分かっていました。
友人がいる病院ならば安心です。


転院先を探すのは、とても大変です。
今まで父が世話になってきた病院は、治療を専門としてする立ち位置の病院なので、
転院になることに関して、病院に不満を言うつもりはありません。
それぞれの病院の役割があるのです。
でも、転院先を探すのは、一般の人にはとても難しいと思いました。


私が父の転院先を探せたのは、自分の仕事柄、多少なりとも情報を持っていた事。
でも、それ以上にやはり、
ガン治療と緩和ケアの最前線で、長年看護師として仕事している
まさにがん治療に関しての『エキスパート』である
悪友の存在があってこそでした。


『持つべきものは友』

『友は宝』


改めて高校時代からの腐れ縁のこの『悪友』に心から感謝しました。


こうして、親身になって、一緒に考えてくれる『悪友』がいてくれる自分は、
とても幸せだと思います。




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ありがとうございました。
コメントのお礼のお返事は 後日書かせていただきます。
ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、ずっと書けずにごめんなさいっ)


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