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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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ケアマネとして『大切なこと』

「お父さん、良くなるといいわね。」

私は、職場の会議で、父の検査結果と再発と思われる癌の発病、今後の検査と診察の予定を報告しました。
そして、父はもう、外科手術ができないこと、化学療法しかできないであろうことも伝えました。

その私の話を『聴いていた』同僚が発したのが、「お父さん、良くなるといいわね。」でした。


怒りでその場で、同僚を殴り倒したかったです。


私の説明を聴いていれば、ケアマネであれば、
父の『この先』のことはわかるはずです。
『良くなることは、まずない』と。
でも、同僚は、
前日に父の癌告知を一緒に聴いて、
必死の思いで仕事に来ている私にこの言葉を言ったのです。

思いやりのかけらもない、配慮のない浅はかな発言です。


「アンタに『ケアマネ』をやる資格はないっ!!」

そう罵倒してやりたかった。

でも、その言葉は、必死で飲みこんだ。


その代わり、PCメールにこんな非難の文章を書いた。

  「お父さん、よくなるといいですね」
  と、おっしゃった、その意図がわかりませんが、 
  この言葉は、今の私が『一番聴きなくない言葉』です。
  父は、もう良くならないのです。
  闘病生活を続けながら、でも、悪くなっていくだけす。

  私の説明を聴いていたのなら、わかるはずです。

  ケアマネージャーであるのなら、尚更です。
 
  親の命の期限を突きつけれて、でも必死に立っている人間に対して、
  傷つける『安易な言葉』を言うのはやめてください。

  自分の発する言葉に、責任を持ってください。


と、書きました。

 「アンタに『ケアマネ』をやる資格はないっ!!」

そう書きたかったけれど、それは堪えました。

この文章で気がつかなければ、言うかもしれませんが・・・。



普段からこのような発言をするということは、
ご利用者様とそのご家族の前でも、
間違いなく、人を傷つける言葉を言っているはずです。

普段出来ないことが、仕事で出来るはずがありません。


ケアマネの『自己研鑽』で一番大切なことをは
知識を増やすことでも、援助技術を磨くことでもありません。

ひとりの人間として『己を磨き・己を顧みて・己自身を成長させる』ことです。

それが、ケアマネとしての土台となります。

その土台の上に、福祉専門職としての『知識や技術』を積み重ねるのです。

今日『食べる物を手に入れる苦労』を知らない、
平和な時代だけしか知らない世代の専門職が、
命の危険と背中わせの戦争を経験し、
日々生きることに精一杯だった年代の方たちの支援をするのです。

普段が甘ったるい考え方をしている人間が、
専門職として何ができるのでしょうか。


浅い考えしかもたず、偉そうに先輩風をふかしている
『主任ケアマネ』を何人も見てきました。


これだから、ケアマネの『専門職』としての社会的な地位が認められないのです。
これだから、『ケアマネ不要論』がでるのです。


それを、誰もわかっていないのです。


ケアプランも大切です。支援の体制を整えることももちろん大切です。
 でも、ご利用者が家族が、一番求めているものは、
『私達の苦しさを、理解してくれる人の存在』
だと、私は思っています。
その想いをケアマネが受けとめてこそ、
本人とご家族が希望する
ケアプランにや支援体制に近づけことができるのだと私は思っています。


そうでなければ、表面上は整った、でも、薄っぺらい
ケアマネの『自己満足』なケアプランになるだけです。
 
 
自分の父に命の期限があると突きつけられ
自分にも『父親の介護』をする日が近い将来まちがいなく来る現実、
そして、自分が、残りの人生をかけて病気と闘う父のキーパーソンとなる現実、
これらを、必死に受け入れようとしているときに
同僚から心無い言葉を言われて、
改めて、そう思いました。


『特定の人を非難する内容は書かない』と、決めた想いは変わっていません。
でも、今回、自分にふりかかったことは、個人の問題だけではなく、
『ケアマネのあり方』にも通ずるものがあると思い、
あえて書かせていただきました。



非難はあるとおもいますが、
自分が間違ったことを書いたとは思っておりません。

私を非難する前に、
『貴方』は自分が人に対してどう接しているのか。
相手のことをしっかりと考えているのか。
自分の言動に責任もっておこなっているのか。
専門職として確固たる『信念』をもって、ご利用者様とそのご家族と向き合っているのか。

『それを、しっかりと考えてから、私を非難してください。』


たとえ、非難されても
この文章は訂正するつもりはありません。
そのくらい、自分の言葉に責任をもって書きました。



拍手やコメントをくださったかた、
ありがとうございました。
コメントのお礼のお返事は 後日書かせていただきます。
ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、いつもごめんなさいっ)


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