今日は、音楽教室のレッスンをキャンセルして
母とともに、父のところへ行った。
父の入院している病院は近所で
自転車で10分程でいけるので、助かっている。
昨日まで検査が続いていたようだが、
その後は、出血はみられていない。
止血剤等の点滴の本数も減り、
お粥と軟菜で食事をしている。
診断結果はまだ聴いていないが、
取り急ぎの何かはなさそうだ。
ただ、困ったことが起きている。
父の『超わがまま』である。
看護士さんたちには直接は迷惑なことはしていないが、
困ったことを言い出している。
先日の金曜日、服薬が出来ない状態だった父は
蕁麻疹が出ていた。
元々、蕁麻疹を抑える薬を飲んでいたのが、
絶食中で薬も飲めなかったので、
ある意味蕁麻疹が出るのは当然である。
病院側も、軟膏を処方し、
その日の夜から食事がとれるようになったことに合わせて
蕁麻疹を抑える薬は、夕食分から出してくれていた。
父に、
「塗り薬も出ているし、
何より、蕁麻疹の薬が夜から飲めるようになるから
それでおさまると思うから、
辛いだろうけど、もう少し我慢するしかないよ」
と、言ってきた。
そのとき、父が
「キン○ンをぬりたいよ」
とぼやいた。
その夜、自宅の電話に父から電話がかかってきた。
父は、母に対して
「すぐに『キン○ン』を、持ってこい!」
と言ったらしい。
母が、看護師さんに訊いたのかと言っても、
「いいから、早く持ってこい!!」
と、更に言ったそうだ。
母の声で、なんか父がワガママを言っているのがわかったので、
その場で、予告なしに私が電話をかわった。
か「おとーさん、かたつむりだけど、どうしたの?」
父「キンカン持ってきてほしいんだ」
か「看護師さんに訊いた?『キン○ン』だって薬なんだから、
ちゃんと看護師さんに相談しないとダメだよ」
父「わかった」
というなり、電話をきりやがった。
そのあとまもなく、また自宅に電話がかかってきた。父である。
たぶん、父だろうと思って、私がでた。
父「かたつむりか、看護師さんに訊いたら、ダメだって」
か「そうでしょう、塗り薬だって出るし、
夜から蕁麻疹の薬を飲み始めたんだから、ちゃんとおさまるから。
勝手に、自宅から薬を持って行って使って、
病院で出している薬との相性が悪くて症状がひどくなったら、
看護師さんに迷惑かけるんだからね。」
父「わかった」
と、子どもに説明しているような会話をした。
電話を切って、母の顔をみると困ったような顔をしていた。
ちなみに、翌日には蕁麻疹はひいたとこと。
人騒がせな親父である。
ところが、これだけでは終わらなかった。
今日、母と病院に行ったら、父が、持ってきてほしいものがあるという。
何か訊くと、かかりつけ医から処方された薬とのこと。
か「おとーさん、なんで家にある薬が必要なの?!」
父「まだ、胃の薬がでてないんだよ」
か「だから、今は必要ないからでてないんだよ」
父「血液の薬(=血栓予防の薬)がいつもと違うのが出たんだよ!
でも、胃の薬が出ないんだよ!」
か「だから、勝手に自分で判断して薬は飲んじゃダメなの!!」
父「飲まないよ、置いておくだけだよ!!」
病室でほかの患者さんもいるというのに、
もはや親子喧嘩状態である。
母は唖然としていた。
周りに迷惑をかけているの重々承知してるが、
このままにしておくわけにはいかなかった。
か「いつもの先生から出してもらっている薬をおいて置いたら、
病院で出す薬と混乱するでしょう!!
おとーさんの胃薬は、
血液の薬と蕁麻疹の薬で胃が荒れないようにするために出てるの!!」
父「だから、蕁麻疹の薬が出てるんだよ!!」
か「なに、今、胃の調子が悪いの!?!」
父「いや、今は大丈夫だ」
か「じゃ、いらないでょう!!」
父「・・・」
か「先生がおとーさんの身体の状態を考えながら、
薬を調整してるの!!
出血を止めるのに止血剤の点滴してるのに
いつものバイアスピリン出したらまた血が出るでしょーが!!!」
父「・・・」
か「前に私が入院した時に、薬を持って行ったのは、
精神科の薬(抗うつ剤・精神安定剤等)だから、
普通の病院では、手配できないからなの!!!
おとーさんの薬は、どこの病院でも置いてある薬だから
持ってこなくても大丈夫だから!!!
先生が様子をみて、薬を出してるんだから
勝手なことしないで!!
そんなことして、勝手に薬飲んで具合悪くなったら、
看護師さんたちに迷惑かけるんだからね!!!!!」
父「・・・」
こんな親子のやり取りを聴いていたであろう、
バイタル測定中の看護師さんが
「娘さんの言う通りですから、薬はこちらで出せますから大丈夫です。
胃のほうが心配であれば、先生に言って出すようにしますし、
バイアスピリンは強い薬なので、今はまだ使えないんです」
と、説明をしてくれた。
そんなわけで、私から何度も看護師さんに謝った。
そんな状況をみていた母が、
「私一人でお父さんのところにきて、
あんなこと言われたら判断つかないし、
お父さんは、私の言うこと聞いてくれないから・・・
どうしよう・・・」
と、不安な顔をして、不安いっぱいの声で言った。
家に帰って、自分の部屋で頭を抱えた。
父は、超ワガママで超頑固である。
典型的な亭主関白なので、母の助言は基本的に聴かない。
それどころか、母が反論すると、怒り出す。
母が手に負えないのは目に見えていた。
単なるわがままであれは、放置しておいていいんだが、
今回2度のような薬に関するワガママは、
未然に止めないと病院側に迷惑をかける。
勝手に飲んで、具合が悪くなろうが、命にかかわろうが
それは、父の自業自得である。
しかし、病院側に迷惑がかかり、
ましてや、看護師さんたちが責任を問われかねない。
このままにしておくわけにはいかなかった。
母は、何を『持っていてはいけないのか』判断がつかないため、
母がわかりやすいように紙に書いた。
お母さんへ
日用品以外もの、つまり
『飲み薬・塗り薬・シップ・食べ物・飲み物』を
お父さんが持って来いって言ったら、
看護師さんに相談して!
それでもだめなら、かたつむりに連絡ちょうだい!
かたつむり
↑これを母に渡し、
「薬と食べ物は、基本は病院に持ち込んではダメだから
おとーさんが今日みたいなことを言ったら
看護師さんに相談して。
必要なら私がおとーさんにまた言うから。
この紙おとーさんに見せてもいいから。」
と、改めて説明した。
そのうえで、もう一度病院へ行き、
父にばれないようにして、病棟の看護師さんに会ってきた。
○父は、午前中のようなわがままを、先日も電話で言ってきた。
○今日も先日の時も私が父にきつくいったから、どうにかなったけれど、
父は母の言うことを聴かないし、『超わがまま』である。
○母も、持ってきてはいけないものが判断できない。
○その為、母には飲み薬・軟膏類・湿布薬・飲食物は
持ってきてはいけないことを説明したうえで
父がわがままを言い出したら、
看護師さんに相談するように、
また必要なら私から父にいうから連絡してと、母に話し、
そのことを紙に書いて渡した。
そのことを看護師さんに伝えたうえで、
「私も仕事をしているので、いつもは母が一人来るので
母が一人で来たときに、父がまたわがままを言うかもしれないで、
母には、その時は看護師さんに相談するように言いました。
自分で勝手に飲んで具合が悪くなるのは
自業自得だからいいんですが、
看護師さんたちに迷惑をかけてしまうことになるので、
申し訳ありませんがおねがいできますか?」
と、頭をさげてお願いした。
看護師さんは、
「わかりましたいいですよ。
かえって気を使ってもらって申し訳ないです。」
と、笑顔で了解してくださった。
「看護師さんから言いづらく、家族から言ったほうがいい場合は、
私に連絡をしていただけれは、また父に説教しますので。」
と、私の仕事の名刺の裏に、いつも持ち歩いている
二つの携帯電話の番号を書いて渡した。
病院側にはすでに、連絡先の一つとして
私の携帯電話が記載されていたが、
父のことに関しては、
姉ではなく、自分が対応することも伝えてきた。
病院から戻ってきたら、どっと疲れて寝てしまった。
今日も仕事を持ち帰っていたが、ほとんどできていない。
父の病状ではなく、父の『わがまま』で
こんなに振り回されるとは思わなかった。
父親にこんなに説教する日が来るとは思わなかった。
父も老いたんだな・・・と、現実を突きつけられたような気がした。
とにかく、『看護師さんに迷惑をかけないでくれ、おとーさん!』
と、胃が痛くなるような毎日です。あうう・・・(涙)
拍手をくださったかた
ありがとうございました。
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