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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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静かに祈りたい

土日で事務処理の追い上げをするつもりでしたが、
体調の限界が来たようで、
ヘトヘトになりまして、金曜日の夜は仕事はせずに寝ました。
土曜日は病院とカウンセリングとマッサージに行きましたが、
睡魔に負けてしまいまして、それ以外は寝てました。

今週の前半はあまり外出予定が入っていないので、
そこで少しでも巻き返しができればと思っています。


昨晩、あるご利用者様(A様)の娘さんから連絡ありました。
A様が金曜日に他界されたとのことでした。


ケアマネになって、利用者様とのはじめの永遠の別れです。



今月の上旬にAさんのモニタリング訪問で、自宅に伺ったのですが、
チャイムを何度鳴らしても応答が無く、
ドアは鍵がかかっています。
電話を何度もかけても話し中。
Aさんは進行性の難病で、体調があまりよくなかったので、
一人で外出することは絶対できない状態だったので、
とても嫌な予感がしました。
近所に住む娘さんに連絡をとり、状況を説明したところ、
外出中の娘さんの代わりに、お孫さんが来てくれて
ドアのカギを開けてくれました。
部屋に入ると、ベッドで倒れているAさんを見つけました。

意識はありましたが、苦しい、声が出ないとおっしゃり、
娘さんと連絡を取り、救急搬送しました。


後日、お見舞いに行こうと娘さんに連絡を取ったら
集中治療室にいるので、家族以外面会ができないとのことでした。

その後、全く娘さんから連絡が来なかったので
心配になって私から連絡を取ってみたら、
深刻な状況になっていて、
尿が出なくなってきているとの話を聴いたとき、
もう無理だと、思いました。


Aさんには、サービスの追加を何度か提案しましたが、
『今のままで大丈夫よ』と言って、
サービスを増やそうとしませんでした。
自分でできると言ってましたが、
とても出来る状態ではありませんでした。
でも、自分でできることは自分でするという意思が強いかたで、
それ以上に、サービスが増えることを恐れていたように感じていました。
サービスが増えるということは、
自分でできることは少なくなっていくことであり、
それはつまり、自分の病気が進んだことになるからです。
だから、Aさんはサービスが増えることがこわかったんだと思います。


ある日訪問した私に、Aさんは、
「何年かぶりにおはぎをつくったの、まだ、自分でつくれたのよ」と
とてもうれしそうに話されていました。
その時、私は、
『Aさんは、自分のことを自分ですることで、私はまだ大丈夫と思いたいのだ』
と、受け止めました。
それからは、訪問のたび
「Aさん、無理はしないで、辛くなったらいつでも言ってください。 
 ヘルパーさんも、看護師さんも、すぐに調整しますから」
とは言いましたが、積極的にはサービス追加の提案はしませんでした。
Aさんの気持ちを尊重しようと決めたのです。

私の支援の方法がよかったのかはわかりません。
他に良い対応があったのかもしれません。
ただ、だれもいない家で、独りで最後を迎えるのではなく、
病院ではあったけれど、娘さんに見守られて旅立たれたので
良かったと思っています。


訪問のたびに、たわいのない話をたくさんして、
笑って私に付き合ってくださったAさん。
5か月という短い間でしたが、Aさんの生きざまから
沢山のことを教えていただきました。

感謝の気持ちでいっぱいです。

Aさん、ありがとうございました。



拍手やコメントをくださったかた
ありがとうございました。
コメントのお礼のお返事は
後日改めて書かせていただきます。
ご了承くださいますようお願いいたします。
いつも、お返事が書けず、本当に申し訳ありません。
(また今回も書けなくて、本当にごめんなさい。)
 
 
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