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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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父の熱発、38.5度

先日の水曜日の朝、仕事に行こうとしたときに、携帯電話が鳴った。

着信は実家からだった。

嫌な予感がした。

電話に出てみたら父だった。

『かたつむり・・・お父さん、具合が悪いんだ・・・。』

その声は、弱々しくて辛そうだった。

話を訊くと、23日前から熱が出て、電話をしてきた時点で38.5度あった。

父は「(癌の方を診てもらっている)クリニック行こうと思ってるんだけど・・・」と言った。

私は父に、

「今日の午前中の訪問は、後日に変更ができるから、今からそっちに行くから、クリニックにいこう!」

そう伝えて、実家に向かいました。

目の前のバスに乗れば、10分ほどで実家にいける。

アパートを借りるときに、ここにして良かったと、そのときに改めて思いました。

 

38.5度の熱。

普通の人ならば、特に気にする発熱ではない。

しかし、父の肺は『爆弾』を抱えていると同じだ。

肺がん・間質性肺炎・職業病とたばこで、肺がボロボロだ。

父には肺炎は命取り。

元気に釣りに行っているとはいえ、今年にはいってから体力がそれなりに落ちている。

38.5度の発熱を楽観的に考えられる要素は何一つないのだ。

 

実家に着いて、すぐに父のバイタル測定をした。

SPO2は、いつもの値の安静時92%だったので安心した。

しかし、脈拍は112だった。たぶんこれは高熱の為だろうと思った。

クリニックの留守番電話に、事情を伝えて受診する旨を報告した。バイタル数値と、父の諸症状も留守電に残した。

 

クリニックにはいつものようにタクシーで行ったが、38.5度あるので父の足取りは危なかった。しかし、身体を支えようとしたら、父は嫌がった。

『この頑固じじい!!』と、腹の中で怒鳴った。

でも、2階にあるクリニックへ行くときは、階段で行きたがる父を怒鳴りつけて、問答無用でエレベーターに乗せた。

 

その日は、父の主治医の担当日ではなかったが、私が思いつきで留守電で状況報告をしていたため、主治医を連絡を取り、処方する薬については相談してくれていたので、ありがたかった。

 

先生が父に質問するが、父は面倒なのか、『変わりない』『大丈夫』を連発。

事実と違うので、私が横から何度も父とケンカしながら口を出し続けた。

胸部レントゲンと血液検査をした。

胸部レントゲンは、肺炎は起こしていないとのことで、安堵した。

血液検査は翌日の朝には結果が出ているとのことで、『明日の主治医の受診を受けて欲しい』とのことだった。

薬も処方してもらった。

 

しかし、困ったことがひとつあった。

父が水分をとらないのだ。

元々水分はとる方ではないが、これだけ熱が出ているので、水分を補給してもらえないと、熱が下がらない。

父に、スポーツドリンク系のものを飲んで欲しいと頼んだが、『甘すぎて嫌だ!』と、拒否。

「そんなこといったって、飲まないと熱が下がらないんだよっ!!先生にも言われただろうがっ!!」 

と、クリニックの待合室で言い合いになる。たまたま他に患者さんがいなかったので迷惑は最小限に抑えられたが・・。

しかたがないので、『比較的さっぱりしたスポーツドリンクを知っていたので、仕事が終わったらそれを買って実家へ行く』と、両親に言った。

残業せずに職場をでて、その日は実家に泊まった。

もちろん、買ってきたスポーツドリンクを強制的に父に押しつけた。

しかし、一晩でも500mlの半分の飲んでいなかった。

お茶の方がいいと言う父に、『お茶ばかり飲んでいたら、逆に身体の水分がおしっこで出てしまうから逆効果だ!』と繰り返し説明するが聴いてくれない。

 

父は、今まで風邪を引いて寝込んだことがなかった人間だけに、高熱が出たときの対応法がわかっていないのだ。

 

そして、自分の身体が、高熱でダメージを受ける可能性が高いこともわかっていない。

 

父は、風邪を甘く見ているのだ。

 

家族で父がいうことをきくのは、私だけなのに、その私の話もだめなのだ。

 

 

だから、私は、翌日の木曜日の主治医の先生の受診にもついていって、先生に言った。

「先生、父は水分をとってくれないんです。『水分をとらないと、解熱剤を飲んでも熱は下がらない』と、何度も言っているんです。それでも、だめなんです。それと、『飲むなら、身体に必要な成分が入っているスポーツドリンクをのんでくれ』といってるんですが、でも、父は『甘いから嫌だ』と言って飲んでくれないので困っているんです。」

先生は、困ったように笑って、

「お父さん、水分とらないと、熱は下がらないよ。スポーツドリンクは甘くても薬だと思って飲んでください。口のなかが甘くて嫌だったら、スポーツドリンクと水を交互に飲んでもいいから、とにかくスポーツドリンク系を飲んでください。」

と、父に釘を刺してくださった。

 

家に帰ってから、父は少しではあるが、先生の言うとおりに、スポーツドリンクを飲んでくれた。

 

結局私は、実家に2泊して父の様子をみていた。

父の症状が悪化していないことと、自分も体調がおかしくなってしまったので、限界だと思い、昨日はアパートに戻った。

 

今朝、実家に電話したら、朝の服薬前の時点で、熱は36.9度まで下がったとのこと。

咳や痰は続いているが、一番酷かったときよりは、だいぶ楽になったとのこと。

 

とりあえず、ひと安心しました。

 

そんなわけで、今週は父の対応でドタバタして、仕事が思いっきり遅れてしまったので、今日は一日アパートに籠もって、誘惑と闘いながら仕事をします。


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どうか、ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、ずっと書けずにごめんなさいっ)


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