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ただ今、人生の仕切り直し中のケアマネ
プロフィール
HN:
かたつむり
性別:
女性
自己紹介:
心と身体を壊し、まだ人生の仕切り直し中のケアマネ。

保有資格:社会福祉士・介護福祉士・介護支援専門員。ついでに日商簿記2級・全商簿記1級
(Twitter@renrinoeda2)
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私の『幸せの象徴』

今月から、音楽教室でアルトサックスのレッスンを再開した。

昨年の8月に頸椎ヘルニアとなってから、ずっと休んでいたので、約1年ぶりになる。


まだ、吹く段階までは程遠い状態だが、とにかく再びサックスが吹けることが嬉しかった。
曲を吹けるようになるまでに戻るには、とても時間がかかるかもしれない。
でも、そんなことは苦にならない。
楽器が吹けるだけで、本当に幸せだと思っている。



私は、今まで生きてきて3回『贅沢』をした。


一つ目の贅沢は、『働きながら通信制の大学で勉強』したこと
二つ目の贅沢は、今吹いている『総銀製のフルート』を買ったこと
三つ目の贅沢は、今吹いている(?)『アルトサックス』を買ったこと

この3つです。


この3つの贅沢は、『私のちから』だけでは、すべて手が届かないものだった。
通信制の大学に行くことも、高額な楽器を買う事も、本来の私の置かれた状況では、すべて不可能だった。
3つとも『いろんな幸運が重なって』手にすることができたものだった。
だからこそ、本当にありがたいと思った。


先日、サックスの先生から『ソプラノサックス』を遠回しに薦められたが、丁重にお断りした。
正直、ソプラノサックスも欲しい。でも、流石にそこまでは買えない。
4つ目の贅沢に手を伸ばしたら、間違いなく『破産』する。
もっとも破産する『財産』は、贅沢で買った、『フルートとサックス』のこのふたつ。これを差し押さえられるということになる。
とてもとても、私には、もう、新しい楽器は買うことは出来ない。
父の病気のことがある以上、今の私は、もう、それができる環境ではない。
それに、すでに分不相応の楽器を持っている。これ以上のことを望んだら罰が当たる。


今、持っているアルトサックスは、おととしの11月にローンで購入した。
今もローンの支払い中です。

購入の3年ほど前から、先生方に新しい楽器を勧められていた。
「かたつむりさんは、今の楽器では、レベルが合わない。もっと上の楽器で演奏したほうがいい」と。

私も、先生方に言われる前から、本当はすぐにでも、アルトサックスを買いたかった。
でも、現状はそれを許さなかった。

『もっと上の楽器』というのは、それなりの金額になる。
つまり、それだけの金額を支払うことができる、お給料がもらえてなければ買えない。

当時の私は、うつ病の闘病中で、収入がとても不安定だった。

仕事が出来ず療養していることも多く、貯金を切りくずして、家に生活費を入れながら、入ってくる少ないお給料の不足分を若い時に蓄えていた貯金で辛うじて補って長年過ごしてきた。
だから、とても新しい楽器を買える状態ではなかった。

フルートを買ったときも、すでに鬱病だったけど、まだ辛うじて、そこそこ安定した給料がもらえていたから買えたのだ。

当時通院していた精神科医からは、『かたつむりさんは一生うつ病は治らない』と、言いきられていた。

将来が真っ暗だった。
この暗くて苦しい出口のないトンネルが続くのだ・・・と。  
 
  
だから、
 「無理かもしれないけれど、もし、うつ病がなおって、人並みに働けるようになったら、『病気が治ったお祝い』と『自分への頑張ったご褒美』として、その時こそ、自分が欲しいアルトサックスを買おう。」
そんなことを願っていました。

そう思いながら、別のことも思ってました

「でも、そんな日は来ないよな・・・」と。



ずっと通院していた精神科医にある不信感をもち、病院をかえたら、劇的にうつ病が寛解しました。

そして、ケアマネージャーの仕事に転職しました。


人並みまでは行かないけれど、それなりのお給料をもらえるようになり、『快気祝い』と『うつ病を治した自分へのご褒美』として買ったのが、今、手元にある、『セルマーのアルトサックス』です。



頸椎ヘルニアになって、一度はあきらめらけれど、幸いにも、フルートもサックスも続けることができた。

でも、以前のようには吹けないのです。

ブランクがあるからではありません。

以前のような、演奏の時の姿勢が、
以前のような、指の動きが
以前のような、腹式呼吸が

全てできないのです。

首を痛めたことで、それまでできたことが、出来ないのです。

フルートを再開して、それをすぐに感じた時に、正直動揺しました。


それでも、「吹けるだけ幸せだ、これ以上望んだら、『それこそ罰が当たる』」と、そう思いました。


父が癌を再発した時点で、本来ならば、音楽教室を、場合によってはフルートとサックスそのものをやめなければいけないと、思ってました。
それくらい、私にとっては、フルートとサックスは贅沢なものです。


でも、父が変わらず元気に過ごしているから、まだ当面は続けることができます。
正直、それほど長くは続けられないと思います。
父の病状が進んだ時は、『音楽教室を辞めるとき』だと、私は思っています。

2コースのレッスン料を、父の医療費その他にまわせば、随分両親の負担が違います。
このことは、父の発病の時に決めていました。


もともと、私にとっては、縁がないはずの贅沢な趣味だったのです。


でも、せっかくこうして楽器が吹けるのですから、それまでは、フルートとサックスを思いっきり楽しんで過ごしたいと思います。


好きなことができる幸せを、もう一度かみしめたいと思います。





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どうか、ご了承くださいますようお願いいたします。
(本当に、本当に、ずっと書けずにごめんなさいっ)


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